イップス ピッチャー

スポーツ選手なら一度は聞いたことがある「イップス」という言葉。

自分の体が思うように動かなくなるこの運動障害は、ある日突然起こります。
そして、これは誰でも起こりうる可能性のある障害なのです。

イップスとはどのようなもので、治療や克服するにはどうしたら良いのでしょうか。

今回は、イップスについて紹介していきます。

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イップスってどんな症状?その原因とは

イップスとは動作に支障を及ぼす運動障害のこと。


この言葉が浸透したのは、1930年頃に活躍したプロゴルファーの「トミー・アーマー」がイップスを理由に引退したことからです。


外的・内的なプレッシャーから普段は問題なく行えていることが、
突然思い通りに行えなくなる「イップス」。


この「イップス(YIPS)」という表現は、「子犬が吠える」という意味の「yip」が語源と言われており、トミー・アーマー自身が自分の置かれた苦しい状況を表すため用いた言葉ではと考えられます。


イップスを発症すると、プレッシャーなどの精神的ストレスにより、筋肉・神経・脳細胞に影響を及ぼすことから筋肉が硬直や震えを起こし、プレーミスを連発してしまいます。

結果、負のスパイラルに陥り、自力では抜け出せない状態になってしまうのです。


イップスはプレッシャーや恐怖心が要因と言われていますが、
必ずしもメンタルが弱い人だけがかかるものではありません。

発症するきっかけは人それぞれ。
誰でも可能性は持っているのです。


イップスを発症しやすい人の特徴は、『真面目・自責の念が強い・周りに気を遣う・外交的・人からよく見られたい』と言われています。


反面、発症しにくいのは『内向的・緊張しやすい』という特徴のある人。

精神的要素が強い分、発症すると克服するのに時間がかかると言われているイップス。

発症しやすい特徴が当てはまる人は心配になりますよね。

イップスは野球とゴルフで発症しやすい?

イップスの克服

イップスを発症する選手が多いスポーツは「ゴルフ」や「野球」と言われています。

先述のトミー・アーマーもプロゴルファーでした。


野球やゴルフは考える時間が比較的長いスポーツです。

読み合い、風向きやフォームを計算したりなど、様々なことに時間を費やします。
そしてそれは競技中に何度も行われます。


人によっては、必要以上の時間を与えられることにより必要のないことまで考え、返って自分を追い込んでしまうのではないでしょうか。


ゴルフでイップスを発症した場合に起こる症状としては「腕に力が入りストロークが一定にならない・インパクトの時に手が震える」などがあげられます。


野球の場合は「送球や返球が正確にできない・指先の感覚がなくなりボールをキャッチできない」など。



特にピッチャーは、過去に死球や暴投の経験があるとそれがトラウマとなり、マウンドに立った瞬間にネガティブな事しか思い出せなくなりイップスに陥る、というケースが多いようです。


ブルペンやピッチング練習では問題ないのに、マウンドに立つとストライクが全く入らない、というのもイップスの可能性が高いです。


その他のスポーツとしては「テニス・サッカー・卓球・ダーツ」なども発症例があげられています。


もしイップスを発症してしまったら…。イップスは克服できるのでしょうか。

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イップスの治療は?克服は可能?

イップス例の動画




イップスは必ず克服することができます。
しかし、それには相当な努力が必要になります。


その治療法の多くは『潜在意識』のコントロールです。


人の『意識』には、「認識や自覚のある『顕在意識』」と
「過去の経験からの記憶・望み・信念が構築する『潜在意識』」があります。



潜在意識は「無意識」とも呼ばれ、「直感に従う・任せる」という言葉のように、無自覚ですがピンとくるのは、この潜在意識が関係しています。


イップスにかかると、潜在意識の中のマイナスイメージが元となり
うまくいかないことばかり続き、どんどんと負のスパイラルに陥ってしまいます。

そこをプラスのイメージに変換することが、代表的な治療方法と言われています。


では、治療方法をいくつかあげていきます。


① イメージトレーニングをする


潜在意識に働きかけるように「成功のイメージ」を毎日想像します。


② ミスしても仕方ないと開き直る


「開き直り」はとても大事です。
守備や役割を変えて慣れない環境に自分をおいたりしてミスが仕方ないと思って行動できるようにしましょう。


ルーティンを作る


有名選手も試合中に毎回同じ行動をしていることがあります。
自身の習慣を作ることは、気持ちを落ち着かせることができるんです。


④ 自律神経を整える


イップスにかかると交感神経が活発になり自律神経のバランスが崩れます。
音楽を聴いたり、深呼吸をしたり、気持ちをリラックスさせましょう。


⑤ 基礎トレーニングを続ける


原点でもある基礎トレーニングは続けることで自然と精神力がつき、自信にも繋がってきます。


⑥ ポジティブなことを考える


イップスを発症すると今までよりネガティブな発言や想像が多くなりがちです。
「順調」や「大丈夫だ」、「よし、いける」などポジティブな発言を口癖にしましょう。



この全てを必ず実践する必要はありません。
「やらなければ!」という気持ちは、逆効果になります。

できることを続けることが大切なのです。

まとめ

スポーツ選手のイップス発症についてスポットが浴びがちですが、実はスポーツ以外でも過度なプレッシャーを感じるとイップスを発症するケースもあります。


どんな場合でも、自分の潜在意識を上手にコントロールできるかがキーになります。

イップスにかからないためにも、日常生活からポジティブ思考に変えていきましょう。

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