今回は、箱根駅伝に根強く残る「不要論」
そして箱根の問題点や未来について掘り下げていきたいと思います。

笑いあり、涙ありの箱根駅伝。
毎年、様々なドラマが生まれ、観ている私たちに感動を届けてくれます。


当日テレビによる生中継の他にも、監督記者会見や後日談の制作など
年末年始に大きな盛り上がりを見せる箱根駅伝にファンが多いことも頷けます。

しかし、箱根駅伝に問題が全くないというわけではありません。

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箱根駅伝に「不要論」が?

箱根駅伝は不要か

男子マラソンが世界で勝てなくなったのは、箱根駅伝が弊害になっているからだ

こんな言葉を聞いたことはありませんか?

箱根駅伝の大会目的は、『長距離選手の育成を図ること』ですが
それがないがしろにされているのではないかという点が不要論の主張になっています。


確かに、近年では箱根駅伝をターゲットとした
大学自体のPRや箱根駅伝に勝つための練習が過激化しています。

実際に箱根駅伝に優勝した大学の入学志願者が増加するのは有名な話です。

一区間が20kmを越える箱根駅伝でしっかりと走りきるには、
持久力をつけるための練習が必要不可欠になります。


箱根路と共に三大駅伝に数えられる出雲駅伝や全日本大学駅伝との大きな違いです。

10代終わりから20代初めの時期は
スピードをつけるための練習に重点を置いた方が良いという考え方から

箱根のための練習がその選手の将来性を潰しているという説には一定の根拠があると言えるでしょう。

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挑戦し続ける選手たち

しかし、これらの議論は「選手自身の意思」から遠く離れた、
いわば外野による好き勝手な言い合いのように私は思っています。

駅伝のための練習を強要されているという考え方は正しくないのではないでしょうか。


何も年がら年中、持久力向上のための練習をしているわけではありません。

出雲駅伝から箱根駅伝までの間にもトラックの記録会は開催されていますし、
各大学そして選手それぞれで、トラック重視なのかロード重視なのかは異なってきます。

大学駅伝部に所属しながら、新しい道を切り開こうとした選手として
元早稲田大学の大迫選手を忘れるわけにはいきません。

大迫選手は一貫して「将来はトラックで勝負できる選手になりたい」と言い続けてきました。


2016年のリオデジャネイロ五輪でもトラック競技での出場を果たしています。

NIKEのオレゴンプロジェクトに早くからコミットしていた大迫選手は、
大学チームを離れて海外遠征を繰り返していました。

最後の箱根路は調子が上がりきらず苦しい走りになったものの
監督もチームも、何より大迫選手自身が充実感あふれる表情を見せていたことが印象的でした。


長距離で活躍する=マラソンでメダルを取る。

日本の伝統的な考え方に疑問をもち

自分でチャレンジする場を自分で掴み取ってきた大迫選手の競技生活は、
若手選手に大きな希望をもたせるものだと思います。

箱根駅伝不要論

双子ランナーとして箱根路を沸かせた村山兄弟もまた、トラックにロードに活躍する選手です。

2020年の東京オリンピックでは「兄弟二人でマラソンに出たい」と話すなど

マラソンでの活躍が最終目標のようですが、トラックで成績が残せていないわけではありません。


弟の紘太選手は、リオ五輪の出場権を獲得しました。

在学中は箱根への想いを強く語っていた二人ですが
決して燃え尽き症候群にはなっていません。

箱根駅伝を予想してみる 注目選手は?予選会から展望

選手の将来を考えた意義ある大会へ

箱根駅伝は既に90回以上の歴史を重ねていますが
より「選手のための大会」にするために改善する余地はまだあると言えるでしょう。

そのためには、私たちファンの支えも必要です。

箱根駅伝のコース・区間と見どころは?

より意義ある大会になるよう、節度ある観戦、応援を心がけていきたいですね。

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