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鼻血は、経験したことがない人はいないくらい、とても身近な症状ですね。
でも、実は意外な病気が潜んでいることを知ってましたか?
鼻血が知らせるサインとは何なのでしょうか?
身近であるゆえに軽視しがちな鼻血について、原因や効果的な止血方法と合わせて紹介します。
鼻血が出る原因とは?女性の鼻血は女性特有の理由がある?
鼻血はキーゼルバッハ部位(小鼻の内側の鼻中隔にあります)から出るものがほとんどです。
ここは毛細血管が多いため、出血をしやすい部分でもあります。
鼻を強くかんだり、鼻の中に指を入れていじったり。
特に、アレルギー性鼻炎の場合は鼻の中が普段より過敏になっているので、出血しやすい状態になっています。
代表的な鼻血の原因にはこんなものがあります。
・鼻をかみすぎたり、指でいじりすぎる
・副鼻腔炎(蓄膿症)
・血管運動性鼻炎
「鼻をいじる」というのは一番考えつきやすい原因でしょう。
「副鼻空炎」は鼻の中の炎症につながるため、鼻腔内が出血しやすい状態になっています。
「血管運動性鼻炎」は聞きなれない言葉ですが
ある要因により鼻腔内が敏感になり出血しやすくなる状態のことです。
ある要因とは「温度変化・ストレスによる疲労・喫煙・飲酒」と言われています。
これらの要因により、自律神経が異常をきたし血管運動性鼻炎につながるのです。
女性の場合は、女性ホルモンが原因で鼻血が出ることがあります。
女性特有の理由として、女性ホルモンのエストロゲンが減少している時に鼻血が出やすくなると言われています。
エストロゲンには止血作用があり、更年期には減少傾向になりますので、特に高齢の女性は注意が必要です。
また、女性の中には「代償月経」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
これは、生理中に生理として排出される血液が子宮外に出てしまい、それが鼻血の原因となるものです。
この場合、生理中の出血は普段よりも少なくなります。
どちらも病気ではありませんが、気になる方は婦人科を受診してください。
そして、鼻血の中には、ほっておけない重大な病気が理由のものがあります。
「大人の鼻血は要注意」と言われる理由、見ていきましょう。
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鼻血がよく出る大人は覚えておきたい!考えられる病気
子供の頃、よく鼻血を出した記憶はありませんか?
子供は鼻の粘膜が弱く、のぼせたり
鼻を強めにかんだりと些細なことでも出血してしまいます。
しかし、大人になるにつれ鼻腔内の粘膜もしっかりとしてくるので、子供の頃のような些細なことで鼻血を出すことはなくなります。
先ほど、いくつか鼻血の原因を紹介しましたが
ここからは放っておいては危険な鼻血の原因をあげていきます。
① 高血圧・動脈硬化
この場合の鼻血は、鼻腔の奥にある動脈からの出血のため血液の量も大量になります。一般的な鼻血の量とは違いますのですぐにわかると思いますが、15分以上経過しても止血がされない時は、すぐに病院で止血処理をしてください。
② 白血病
白血病患者の鼻血(出血全般)は出るとなかなか止まらず、徐々に出血量が多くなります。白血病自体、自覚症状が乏しいため、粘膜からの頻繁な出血・風邪のような症状が続くことがあれば、早めに病院を受診するようにしてください。
③ 糖尿病
糖尿病は様々な合併症を引き起こしますが、鼻血もそのうちの一つです。高血糖の状態が続くと血管内皮をもろくすることが原因ではと言われています。糖尿病と診断されている方は、鼻血だけでなく出血には注意するようにしてください。
④ 突発性血小板減少性紫斑病
こちらは難病に指定されており、主に出血が起こりやすくなる病気です。特に20〜40代・女性の発症が多いと言われています。その名の通り、血液中の血小板が減少することで出血が多くなり、鼻血だけでなく歯茎や尿・便などにも出血が見られ、生理の血液量も多くなります。重症の場合は、脳出血もありますので、疑わしい症状があればすぐに病院を受診しましょう。
鼻血に結びつく重大な病気がこんなにあるとは驚きです。
早期発見が大切なので、その症状を知ることはとても重要なことですね。
次は、鼻血の効果的な止血方法を紹介します。
突然の鼻血…効果的な止血方法は
鼻血が出た時、どんな止め方をしていますか?
よく聞くのは、頭を上の方に向け首筋をトントンと叩く止血方法。
実は、これは絶対やってはいけない方法なんです。
頭を上に向けると、鼻から出血した血液が口や喉の方へ流れていきます。
喉から入った血液は固まり、最悪なケースでは窒息することも。
これは非常に危険なことですね。
横になるのも同じように出血した血液が喉の方へ流れていくので避けましょう。
鼻血が出たら、まずは落ち着いて頭を少し下に向けます。
椅子があれば座りましょう。
小鼻を手でつまんで、そのまま15分ほど安静にしてください。
小鼻はつまむと鼻の穴がつぶれる部分です。
鼻にティッシュやガーゼを詰める場合は、頻繁に替えるのではなく
十分に止血できてから取るようにしましょう。
鼻からティッシュやガーゼを取る時に、止血が十分でないと再び鼻腔内の皮膚を傷つけ出血を悪化させてしまう可能性があるからです。
また、ティッシュやガーゼは鼻の入口付近ではなく、鼻の入口から2〜3㎝奥に詰めるようにすると効果的です。
まとめ
鼻血ひとつにしても、様々な要因があることが分かりました。
鼻血が早期発見の鍵になるかもしれません。
身体からの重要なサインを見逃さないためにも、しっかり覚えておきましょう。
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